日本臨床外科学会雑誌
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症例
播種性骨髄癌症をきたした若年性大腸癌の1例
中崎 隆行野中 良和進藤 久和田村 和貴谷口 英樹中尾 丞
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2007 年 68 巻 2 号 p. 394-397

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抄録
症例は26歳, 女性で便秘のため近医を受診し, 横行結腸癌の診断をうけ当科紹介入院となった. 入院時検査成績で血小板の減少 (8.2万/ul) と末梢血に骨髄芽球の出現がみられた. 腫瘍マーカーはCEA1557.6U/ml, CA19-9 808,290U/mlと異常高値であった. 注腸検査で横行結腸にlong segmentの狭窄がみられ, びまん浸潤型大腸癌の所見であった. 腹部CT検査で癌性腹膜炎が疑われた. 骨シンチで全身の骨に異常集積がみられた. 以上より横行結腸癌による播種性骨髄癌症, 癌性腹膜炎, DICの状態と考えられ, DICに対する治療と抗癌剤治療を開始した. 一時, 症状の改善, 腫瘍マーカーの低下もみられたが, 発症後約6カ月で死亡した. 稀な播種性骨髄癌症をきたした若年性大腸癌の1例を経験したので文献的考察を加え報告した.
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© 2007 日本臨床外科学会
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