日本臨床外科学会雑誌
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症例
組織学的分類の特定が困難であった小網原発の間葉系腫瘍の1例
小島 康幸名取 志保舛井 秀宣津浦 幸夫長堀 薫
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2007 年 68 巻 4 号 p. 1007-1011

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抄録
症例は57歳, 女性. 上腹部痛を主訴に来院した. 腹部エコーで45mm大の腫瘤を指摘され, CTでは境界明瞭な腫瘍が肝左葉と胃の小彎に接していた. 術前は胃の壁外性Gastrointestinal stromal tumor (GIST) を疑った. 術中所見で腫瘍は径25×20mmで小網に主座を置き肝左葉の下面と胃の小彎壁に強固に癒着していた. 小網の一部を含めて腫瘍を切除した. 組織学的に腫瘍周囲を筋線維芽細胞で覆われ, 一部に短紡錘形で特定の配列を示さない細胞群を認め広汎な中心壊死を認めた. 腫瘍細胞は低異型度で分裂像は乏しかった. 免疫染色ではvimentin陽性, CD68 (Kp1) が部分的に陽性であったが, CD117 (c-kit), CD34は陰性で, 小網原発の間葉系腫瘍と診断した. 術後経過は順調で再発傾向を認めていない. 小網原発の腫瘍は稀であり, 特に本症例では起源を特定するのが困難であった.
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© 2007 日本臨床外科学会
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