日本臨床外科学会雑誌
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症例
再発乳癌治療中に下肢麻痺を呈した乳癌髄膜癌腫症の1例
佐々木 靖博, 鎌田 収一, 作左部 大, 澤田 俊哉, 大内 慎一郎, 小棚木 均
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キーワード: 乳癌, 髄膜癌腫症
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2007 年 68 巻 4 号 p. 835-838

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抄録
乳癌による髄膜転移は非常に稀であり, 予後不良の疾患でもある. 今回われわれは, 左下肢麻痺で発症し, 急速に神経症状が進行した乳癌髄膜癌腫症の1例を経験した. 症例は67歳, 女性. 平成8年10月4日, 左乳癌 (T2 N0 M0 Stage II) に対して胸筋温存乳房切除術 (Bt+Ax+Ic) を施行した. 平成13年より胸骨傍リンパ節再発, 局所再発を繰り返し, 腫瘍切除, 放射線治療, 化学療法を施行されていた. 平成18年5月16日, 左下肢麻痺が出現, 脊髄MRIにて第7頸髄~第6胸髄に髄膜の肥厚を認めた. 髄液細胞診にて腺癌細胞が疑われたため, 髄膜癌腫症と診断した. 左下肢麻痺は脊髄圧迫によるものと考えられた. 治療としてMTX髄腔内投与, 脊髄外照射を施行した. 髄液所見, MRI所見は改善を認めたが, 下肢麻痺の改善は認めなかった. 髄膜癌腫症の予後は非常に不良であるが, 早期診断, 治療によりその後のQOLを改善できる可能性が考えられた.
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© 2007 日本臨床外科学会
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