日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹膜播種による腸閉塞に対し人工肛門を造設しQOLの改善をみた乳癌の1例
長谷川 聡, 江口 和哉, 松本 千鶴, 深野 雅彦, 簾田 康一郎, 仲野 明
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キーワード: 乳癌, 腸閉塞
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2007 年 68 巻 4 号 p. 831-834

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抄録
症例は47歳, 女性. 平成16年4月局所進行乳癌 (T4bN3M0 Stage IIIC), 組織型は硬癌, ER陽性, PgR陽性, HER2/neu増幅なしと診断されたが, 経過中に大腿骨骨転移が出現し切除不能乳癌として放射線治療および化学療法施行中であった. 平成17年3月ごろより便秘がちとなり, 平成17年4月下旬横行結腸狭窄による腸閉塞を発症した. 結腸表面と大網に白色の結節を認め, 乳癌の腹腔内転移を疑い, 回腸人工肛門を造設した. 腹腔内の白色結節からは乳癌細胞が認められた. 術後経過は良好で, 5月下旬に退院した. 病勢進行のため開腹術後1年2カ月後死亡した. 乳癌の消化管転移, 腹腔内転移は末期状態で生じ, 手術の対象となることは稀である. 本症例では回腸人工肛門造設によりQOLがおおきく改善したと思われる.
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© 2007 日本臨床外科学会
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