日本臨床外科学会雑誌
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症例
誤嚥魚骨による十二指腸水平脚穿通の1例
北野 義徳川崎 誠康酒井 健一林部 章船井 貞往亀山 雅男
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2007 年 68 巻 7 号 p. 1714-1717

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抄録
症例は74歳, 女性. 突然の心窩部痛を主訴に来院. 腹部CTにて十二指腸下行脚~水平脚に線状の石灰化像と後腹膜にガス像を認めた. 異物による十二指腸穿通と診断し, 腹膜刺激症状を認めることから緊急開腹術を施行した. 十二指腸下行脚背側に膿の貯留を認め, 水平脚後壁に穿通する異物を確認した. 異物除去, 十二指腸縫合閉鎖術を施行し, 良好な経過を得た. 摘出した線状異物は55mm大で, 鰤の摂取歴があったことおよび成分分析の結果から魚骨と診断した. 魚骨による十二指腸の穿孔・穿通例は本邦においてこれまでに6例の文献報告しかなく, 非常に稀な症例と考えられた.
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© 2007 日本臨床外科学会
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