抄録
StageII-III乳癌115例(リンパ節転移陽性87例)を対象としてPSCの効果を検討した結果,主病巣の組織学的効果grade 3(pCR)は20.9%(24/115)にえられ,核異型度が高く,ER・PgRともに陰性症例にpCRがえられやすい傾向がみられた.一方,リンパ節転移陽性例の54.0%(47/87)に転移の陰性化がみられた.転移リンパ節がPSCにより受ける効果は,主病巣と異なりER・PgRなどの状況による影響はうけなかった.また,PSCの効果は主病巣とリンパ節とで異なるために,リンパ節転移の陰性化を予測し評価することは困難と考えられた.