日本臨床外科学会雑誌
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症例
術中内視鏡が出血点の同定に有用であった微小小腸動静脈奇形の2例
浦田 雅子湯ノ谷 誠二鮫島 隆一郎酒井 正石光 寿幸田渕 正延
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2008 年 69 巻 2 号 p. 380-384

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抄録
症例1は77歳,女性.間欠的に出現し自然軽快する下血に対し精査を行った結果,小腸出血が疑われた.血管造影では出血部位同定に至らず,開腹手術および術中内視鏡検査を施行した.初回手術時の術中内視鏡検査では病変部位同定に至らなかったが,約1カ月後の再下血時に,再度開腹手術を行い同様の方法で行った術中内視鏡検査でTreitz靱帯から約50cmの空腸に出血点を認め,空腸部分切除術を行った.症例2は90歳,女性.3日間持続する下血に対し精査を行った結果,小腸出血と考えられた.血管造影では出血とは因果関係のない小動脈瘤以外には異常所見なく,出血部位同定に至らなかった.開腹手術および術中内視鏡検査を施行したところ,回腸末端部から約70cmの回腸に出血点を認め,回腸部分切除術を行った.
両症例とも,病理組織学的に動静脈奇形と診断しえたが,その病変が極めて微小であったため,他の術前画像検査では部位同定に至らず,術中に施行した内視鏡検査が最も有用であった.
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© 2008 日本臨床外科学会
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