日本臨床外科学会雑誌
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症例
肺癌および胃癌が併存した肛門Paget病の1例
矢ヶ部 知美三好 篤中房 祐司北島 吉彦佐藤 清治宮崎 耕治
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キーワード: 肛門Paget病, 悪性腫瘍
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2008 年 69 巻 2 号 p. 414-417

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抄録
症例は76歳,男性.70歳時より肛門周囲掻痒感を自覚し市販外用薬を使用していた.73歳時に肺癌に対して右上葉切除術,74歳時に早期胃癌に対して幽門側胃切除術を施行された.その後も肛門部の掻痒感が増悪し,近医受診時には肛門を中心に広範な湿疹様病変を認めた.同部位より生検を施行したところ,肛囲乳房外Paget病と診断されたため紹介受診した.Mapping biopsyの結果,歯状線より1cm口側の直腸粘膜までPaget細胞を認めたため,腹会陰式直腸切断術を行った.肛門Paget病は難治性皮膚湿疹病変として治療され診断が遅れることが多い.また悪性腫瘍を合併する頻度が高く,本疾患の特徴を理解して精査すべきである.
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© 2008 日本臨床外科学会
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