抄録
稀な肺原発の炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor:以下IMT)を手術したので報告する.症例は15歳男性で,高校入学時検診の胸部X線で右上葉に5cm大の腫瘤陰影を指摘された.近医を経て,当院呼吸器内科で精査したところ,右上葉の筋線維芽肉腫疑いと診断され,手術目的で当科紹介となった.腫瘤が中葉に接し,不全分葉であったため,右上中葉切除を施行した.病理結果は,IMTと診断された.しかし,細胞に異形成が認められ,p53も陽性より,通常のIMTよりは再発・転移をきたす可能性があり,注意深い経過観察が必要と考えられた.術後経過は良好で術後13日目に退院となった.