日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆管癌局所再発例にバイパス手術とgemcitabine,TS-1投与を行い長期生存した1例
松本 拓味木 徹夫藤田 恒憲高瀬 至郎鈴木 康之黒田 嘉和
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キーワード: 胆管癌再発, TS-1, 長期生存
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2008 年 69 巻 3 号 p. 662-665

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抄録
症例は70歳,男性.2002年5月に下部胆管癌に対して膵頭十二指腸切除術を施行.病理組織診ではtub1,ginf0,panc3,du0,pv0,a0,n1(#13a),T4,stageIVaと診断された.術後23カ月目の2004年4月のCTにて局所再発巣を指摘され,本人の同意を得てgemcitabine(GEM)1000mg/m2による化学療法を開始した.2005年1月頃より繰り返す発熱が出現し,CT上局所再発腫瘍の増大,肝内胆管と挙上空腸の拡張を認め,挙上空腸閉塞の診断にて挙上空腸─空腸バイパス術を施行.術後よりTS-1 100mg/dayによる化学療法に変更し,同年7月ころより腹水が出現したが再発腫瘍の増大はなく投与を続行した.2006年8月,腹水の増加,経口摂取困難からTS-1による治療を断念,緩和医療に移行し,2007年4月,初回手術から58カ月で永眠した.
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© 2008 日本臨床外科学会
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