日本透析医学会雑誌
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症例報告
レパグリニドとクロピドグレルの併用により遷延性の重症低血糖をきたした維持血液透析患者の1例
井上 暉代髙橋 延行土手 絹子丸田 輝太郎堀 雄一郎塚口 裕康安達 賢太郎吉岡 沙織友井 歩北村 彰則谷山 佳弘
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2026 年 59 巻 1 号 p. 24-28

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抄録

レパグリニドは短時間作用型のインスリン分泌促進薬であり,糖尿病透析患者においては投与可能な経口血糖降下薬の選択肢が少ないことからしばしば処方されるが,クロピドグレルによるCYP2C8の阻害がレパグリニドの血中濃度を上げることが報告されている.本稿では糖尿病性腎臓病による末期腎不全で維持血液透析を受け,レパグリニドを含めた経口血糖降下薬で血糖管理をされていた患者が,経カテーテル大動脈弁植込み術後に血栓予防のためクロピドグレルが投与され,10日後に遷延性の重症低血糖を呈した事例を報告する.本症例においてはレパグリニドとクロピトグレルの相互作用で低血糖が生じた可能性が高く,併用の際には低血糖の発現に十分注意する必要がある.

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© 一般社団法人 日本透析医学会
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