日本臨床外科学会雑誌
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Print ISSN : 1345-2843
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原著
腹腔鏡下胆嚢摘出術に対する3泊4日クリニカルパスの有用性
佐藤 勉永野 靖彦松尾 憲一金澤 周諏訪 宏和中嶌 雅之山本 晴美山本 直人藤井 正一國崎 主税今田 敏夫嶋田 紘
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2008 年 69 巻 7 号 p. 1573-1577

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抄録
目的:腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)に対し2004年より導入した在院期間を3泊4日に短縮したクリニカルパス(CP)と導入前の6泊7日CPと比較し,前者の有用性について検討した.対象・方法:対象は97例.CP変更前の2003年1月~2004年6月をA群(6泊7日:42例),CP変更後の2004年7月~2006年5月をB群(3泊4日:55例)としてバリアンス分析,および再入院率,医療費を検討した.結果:バリアンス発生率(A群:19.0%,B群:21.8%)はA群,B群間で有意差を認めなかった.退院後30日以内の予定外外来受診症例はA群,B群共に1例づつに認め,再入院症例は両群共に認めなかった.平均総医療費は,B群(491,003円)はA群(575,507円)と比較して有意に低く,平均1日単価は,B群(157,466円)がA群(95,603円)と比較し有意に高かった(P<0.05).結語:LCにおいて3泊4日CPは6泊7日CPに比べ,バリアンス発生率・再入院率に差はなかった.在院期間を短縮しても安全に運用でき,医療経済面でも有用であった.
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© 2008 日本臨床外科学会
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