日本臨床外科学会雑誌
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症例
剣状突起下アプローチ法にて心房中隔欠損を閉鎖した1例
畝 大杭ノ瀬 昌彦山澤 隆彦清田 正之飯田 淳義
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2008 年 69 巻 7 号 p. 1629-1632

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抄録
低肺機能,カテーテル閉鎖術不成功であった高齢者心房中隔欠損症に対して剣状突起下アプローチによる低侵襲手術にて閉鎖し良好な術後経過を得たためここに報告する.
症例は78歳,女性.心雑音を契機に心エコーにて心房中隔欠損症(2次孔欠損型17mm)と診断され,労作時呼吸苦を認めた.第1選択として他院にてカテーテル閉鎖治療を試みられるも左房前後径が小さくカテーテル閉鎖不可能であった.漏斗胸であり術前より拘束性肺障害(%努力性肺活量37%)を認めたため肺機能に影響の最も少ない剣状突起下アプローチにより心房中隔欠損を閉鎖した.術直後2日間は非侵襲的人工呼吸管理(noninvasive positive pressure ventilation:NPPV)にて呼吸補助を必要としたが,以後の術後経過は良好であった.
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© 2008 日本臨床外科学会
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