日本臨床外科学会雑誌
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症例
手術療法にて救命した胆嚢仮性動脈瘤破裂の1例
藤川 幸一清水 瑠衣大森 敏弘渡辺 英二郎永井 基樹
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2009 年 70 巻 2 号 p. 496-500

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抄録
症例は慢性腎不全,2型糖尿病にて通院中の68歳,女性.意識障害を主訴に救急外来へ搬送され急性尿毒症の診断で内科に入院.入院後,血液透析にて意識状態は改善したが数度の吐血,タール便を認め上部消化管出血を疑い内視鏡検査を行った.3度目の内視鏡検査でVater乳頭からの出血を確認し胆道出血と診断した.腹部超音波検査ではdebris様内容物で腫大した胆嚢を認め,腹部造影CTで緊満した胆嚢と胆嚢内に直径3cm大のHigh density areaを認めた.胆嚢仮性動脈瘤破裂の術前診断にて手術を行い,小児頭大に腫大し緊満した胆嚢を認め摘出した.胆嚢内腔に突出する軟性,易出血性の腫隆を認め仮性動脈瘤と考えた.病理組織学的には胆嚢炎および血腫との診断であった.胆嚢出血は比較的稀な疾患であるが,吐下血の原因疾患として念頭に置く必要がある.
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© 2009 日本臨床外科学会
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