日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
胆管炎を契機に診断された胆嚢癌肉腫の1例
石橋 雄次伊藤 豊若林 和彦山田 和昭
著者情報
キーワード: 胆嚢癌肉腫
ジャーナル フリー

2009 年 70 巻 2 号 p. 520-523

詳細
抄録

症例は77歳,女性.心窩部痛が出現し当院受診.総胆管結石による胆管炎の診断で入院となった.腹部超音波検査,CT検査にて胆嚢底部に不整形の腫瘤を認め,胆嚢癌の診断となった.胆管炎の治療の後,胆嚢摘出術を施行した.胆嚢内腔には体部から底部にかけて乳頭状に発育した腫瘤を認め,病理組織学的検索にて腫瘍は腺癌と紡錘形細胞肉腫からなり,胆嚢癌肉腫と診断した.胆嚢癌肉腫は極めてまれな腫瘍であり,若干の文献的考察を加えて報告した.

著者関連情報
© 2009 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top