日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
FDG-PETでリング状集積を示した腹腔内異物肉芽腫の1例
田畑 光紀宮田 完志湯浅 典博竹内 英司後藤 康友小林 陽一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 70 巻 2 号 p. 594-598

詳細
抄録
症例は77歳,女性.1997年,他院で左腎癌にて左腎臓摘出術を施行され,2005年,CTで左下腹部腫瘤を指摘された.2007年1月,腫瘤の精査・加療のため当科を受診した.CTでは小腸に接する直径5cmの球形の腫瘤を認めた.FDG-PETにて腫瘤はSUV=4.5と高集積を示したが,中心には集積を認めずリング状を呈した.小腸GISTを最も疑い小腸部分切除を行った.腫瘤は小腸間膜に主座を有し,硬く,割面では厚い被膜をもち中心は壊死状であった.病理組織学的に腫瘤内に線維性異物を認め,それに対する反応性の組織球,異物巨細胞の集簇から成る異物肉芽腫と診断された.腹腔内異物肉芽腫の術前診断には病歴,超音波,CT所見に加えてFDG-PETにおける集積形態,リング状集積に注意すべきである.
著者関連情報
© 2009 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top