日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡にて確定診断した鼠径ヘルニア偽還納の1例
岡田 洋介杢野 泰司亀岡 伸樹小川 明男千木良 晴ひこ
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2009 年 70 巻 2 号 p. 599-603

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抄録
症例は76歳,男性.8年前より右鼠径ヘルニアを認めた.4日前からの腹部膨満,嘔吐を主訴に当院受診した.両鼠径部には異常を認めなかった.腹部CT検査で,小腸の拡張を認め,右鼠径管に接してcaliber changeを認めたが,明らかな鼠径ヘルニアは認めなかった.小腸造影で,右鼠径部での小腸の閉塞を認めた.右鼠径ヘルニア嵌頓によるイレウスを強く疑い,腹腔鏡下手術を施行した.腹腔鏡所見では,右内鼠径輪への小腸の陥入を認め,陥入した腸管は外側臍ヒダ内側で壁側腹膜に包まれるように腹膜前腔において腫瘤を形成していた.偽還納と診断し,腹腔鏡下に嵌頓した小腸を腹腔内に還納した.還納後,小腸の血流は改善したため切除は行わなかった.鼠径ヘルニアは,anterior approachによるメッシュプラグ法で修復した.
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© 2009 日本臨床外科学会
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