日本臨床外科学会雑誌
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症例
急性腹症にて発症したSchönlein-Henoch紫斑病の2例
小山 明男宮田 完志三宅 秀夫湯浅 典博竹内 英司小林 陽一郎
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2009 年 70 巻 3 号 p. 751-755

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抄録
症例1は57歳,女性.腹膜刺激症状と両下腿に紫斑を認め,CTで小腸壁肥厚・腹水貯留を認め緊急手術を施行した.小腸全体に散在性の発赤を認め,術後の皮膚生検にてSchönlein-Henoch紫斑病と診断した.症例2は74歳,男性.腹部に反跳痛を認めたが四肢に紫斑は認めなかった.CTで腹水貯留と小腸壁の肥厚があり,腹水穿刺にて血性腹水を認めたため緊急手術を施行した.小腸と横行結腸に多発性の発赤と浮腫を認め開腹所見から本症を疑った.術後3日目に両下肢に紫斑が出現したが皮膚生検では確定診断できなかったため,上部消化管内視鏡検査を行い胃・十二指腸粘膜の生検にて本症と確定診断した.本症は腹痛を主訴とし紫斑がないときは診断が難しいが,消化管内視鏡検査を行って生検でleukocytoclastic vasculitis,あるいは血管壁へのIgA免疫複合体の沈着を確認することが診断に有用である.
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© 2009 日本臨床外科学会
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