抄録
青色ゴムまり様母斑症候群Blue rubber bleb nevus syndrome(以下BRBNS)は全身皮膚および消化管に血管腫が多発する稀な疾患であり,消化管出血の治療に難渋することが多い.今回われわれは小腸多発性血管腫からの出血に対し,術中内視鏡下硬化療法を併施することにより,小腸を可能な限り温存しえた症例を経験したので報告する.症例は49歳,女性.下血,息切れを主訴に来院した.来院時著明な貧血を認め精査にて消化管多発性血管腫よりの出血を認め特徴的多発性の皮膚および消化管血管腫よりBRBNSと診断した.胃十二指腸,大腸の血管腫に対し内視鏡下硬化療法行うも小腸血管腫よりの出血が持続し手術を施行した.術中用手的誘導による小腸内視鏡下硬化療法を併施することにより小腸を可能な限り温存しえた.術後経過も良好である.