日本臨床外科学会雑誌
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症例
腸重積をきたした上行結腸神経鞘腫の1例
神崎 章之西 鉄生伊藤 昭宏榊原 聡
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キーワード: 神経鞘腫, 上行結腸, 腸重積
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2009 年 70 巻 3 号 p. 787-792

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抄録
消化管に発生する神経鞘腫は比較的稀な疾患であるが,その中でも大腸に発生する神経鞘腫は非常に稀である.今回われわれは上行結腸に発生した神経鞘腫により腸重積をおこした症例を経験したので報告する.症例は42歳女性,検診で便潜血を指摘され当院受診,注腸検査で上行結腸に約3cmの隆起性病変を認め入院となった.大腸内視鏡,超音波内視鏡検査で頂部に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認めた.入院10日目に腹痛出現,右上腹部に腫瘤を触知し,腸重積を疑い注腸検査を行った.上行結腸腫瘍を先進部とした腸重積と診断し,整復を行った.翌日再び腸重積を発症し再度整復を行った.入院14日目に右半結腸切除術を施行した.病理所見では,腫瘍は紡錘形細胞からなり,免疫染色でCD34,c-kit,α-SMA陰性,S-100蛋白陽性でKi-67陽性細胞は2%未満であった.以上より良性の神経鞘腫と診断した.術後1年再発転移は認めていない.
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© 2009 日本臨床外科学会
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