抄録
症例は71歳,男性.前立腺癌に対し内分泌療法として抗アンドロゲン剤,LH-RHアゴニストが施行された.1年後より左乳房腫瘤を自覚,次第に乳房の変形を認めるようになり当科受診となった.左乳癌の診断で左乳房切除術,センチネルリンパ節生検を施行した.病理組織診断はinvasive ductal carcinoma,Papiltubular carcinoma,p,ly1,vo,ER(+),PR(-),HER2(0)であった.術後前立腺癌に対して用いられていたLH-RHは継続しつつ,補助療法として抗エストロゲン剤を開始とし経過観察を行っている.