日本臨床外科学会雑誌
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症例
心タンポナーデで発症した上行結腸癌再発の1例
中村 光一, 中村 利夫, 倉地 清隆, 林 忠毅, 今野 弘之
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2009 年 70 巻 4 号 p. 1011-1015

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抄録
大腸癌の心転移は剖検例の0~7.2%程度と報告されているが,生前に診断されることは少ない.われわれは心転移による癌性心タンポナーデをきたした再発大腸癌症例を経験したので報告する.症例は76歳,女性.2007年2月,上行結腸癌の診断で,結腸右半切除術,D3郭清を施行した(A,2型,mod,pSE,ly3,v2,pN3,fStageIIIb).術後補助化学療法としてUFT/LVによる内服治療を施行した.2008年3月,呼吸苦を主訴に前医救急外来受診.心エコーにて心タンポナーデと診断し心嚢穿刺を施行した.細胞診にて粘液産生を伴う異型細胞を認め,癌性心タンポナーデの診断となり当科転院となった.心タンポナーデ改善後,FOLFOX6による全身化学療法を施行中である.大腸癌の心転移は稀であるが,大腸癌術後も癌性心タンポナーデの可能性を念頭におく必要があると考えられた.
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© 2009 日本臨床外科学会
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