日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後炎症反応が遷延したバリウム腹膜炎の1治療例
堤 敬文, 郡谷 篤史, 高橋 郁雄, 西崎 隆, 池尻 公二
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2009 年 70 巻 6 号 p. 1860-1863

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抄録
バリウム腹膜炎は極めて稀であり,その死亡率は高く非常に重篤な疾患である.今回われわれは術後炎症反応が遷延した胃透視後特発性直腸穿孔によるバリウム腹膜炎を経験し,ステロイド治療により良好な経過を得たので報告する.症例は72歳,女性.検診による胃透視の翌朝より腹痛出現し来院.腹部全体に圧痛と筋性防御があり,著明な白血球減少を認めた.腹部X線写真,腹部CT検査上腹腔内にバリウムの漏出を認め,消化管穿孔によるバリウム腹膜炎および敗血症と診断し緊急手術を施行した.直腸穿孔を認め,穿孔部直腸切除+人工肛門造設術(Hartmann手術)および腹腔内洗浄を施行した.術後腹腔内に残存しているバリウムによる炎症反応の遷延を認め,術後30日目に挿管を要したがステロイド投与により著明に改善した.
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© 2009 日本臨床外科学会
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