日本臨床外科学会雑誌
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症例
真性腸石を伴ったMeckel憩室炎の1例
遠藤 俊治小関 萬里富永 春海三隅 俊博谷峰 直樹上池 渉
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キーワード: Meckel憩室, 腸石, 腹腔鏡
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2009 年 70 巻 7 号 p. 2017-2021

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抄録
症例は33歳,男性.嘔吐,臍右側痛のため当院救急外来を受診した.腹部単純X線検査で右上腹部に鏡面像を伴うガス像を認めた.CTでは右上腹部に小腸と連続する径5cm大の球形構造を認めた.内部に鏡面像と,1cm大の結節状高吸収域を2個伴っていた.99mTcシンチグラフィーでは同部に限局性異常集積を認めた.以上よりMeckel憩室炎と診断し手術を行った.腹腔鏡で観察すると回腸から腸間膜対側に分岐した約5cm大の憩室を認めた.周囲との癒着はなく可動性良好で,5cmの小開腹をおき,憩室を切除した.病理検査では憩室内面は小腸粘膜で覆われ,一部に胃底腺粘膜を伴い,広範な亜急性潰瘍が認められた.壁には固有筋層が認められ,Meckel憩室炎と診断された.憩室内部には1cm大の濃緑色結石2個を認め,胆汁酸腸石であった.真性腸石を伴うMeckel憩室炎は稀であり,文献的考察を加え報告する.
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© 2009 日本臨床外科学会
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