日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆嚢摘出術後に閉塞性黄疸にて発症したamputation neuromaの2切除例
岡田 克也宮澤 光男合川 公康利光 靖子岡本 光順小山 勇
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2009 年 70 巻 7 号 p. 2128-2134

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抄録
胆嚢摘出術後,総胆管狭窄により発症したamputation neuromaの2例を経験した.症例1は57歳,女性.9年前,胆石症に対し開腹胆摘および総胆管切開を施行された.黄疸を主訴に前医を受診し,精査で上部総胆管に狭窄を認め,肝門部胆管癌と診断された.当院紹介となり手術施行した.上部総胆管に約2cmの硬い腫瘤を触知し肝外胆管切除を施行した.症例2は60歳,女性.2年8カ月前,胆石胆嚢炎に対し開腹胆摘および総胆管切開を施行された.尿の黄染を自覚し前医受診したが,寛解し経過観察されていた.その後黄疸増悪し,精査で総胆管狭窄と診断された.当院紹介となり,良性胆道狭窄と診断し手術施行した.上部総胆管に約1cmの硬い腫瘤を触知し肝外胆管切除を施行した.上記2症例いずれも迅速病理で癌陰性であり,術後病理診断でamputation neuromaと診断された.胆道系術後に発症する本症はまれな疾患であるため,文献的考察を加えて報告する.
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© 2009 日本臨床外科学会
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