日本臨床外科学会雑誌
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症例
妊娠出産後に発症し腹腔鏡下に摘出された腸間膜リンパ管腫の1例
竹束 正二郎濱田 清誠笠間 和典堀江 健司小島 勝多賀谷 信美
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2009 年 70 巻 7 号 p. 2158-2161

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抄録
リンパ管腫は小児期に発生することが多いが,成人になり腹部に発生した報告もみられる.われわれは,妊娠出産後に発症した腸間膜リンパ管腫を診断し,腹腔鏡下に摘出できたので報告する.
症例は,37歳・女性,第1子を帝王切開で出産した.産後1カ月腹部膨満感に気づき,腹腔内に嚢胞状病変が指摘された.腹部CT・エコー・PET/CTなどで,リンパ管腫を疑った.悪性所見は認めなかったため,腹腔鏡下に切除した.嚢胞は周囲組織との浸潤・癒着も少なくポートから摘出した.内容は乳糜様で,病理組織はcystic lymphangiomaであった.
本疾患に対する腹腔鏡下手術は低侵襲で整容性にも優れ,積極的に試みて良い治療法と思われる.
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© 2009 日本臨床外科学会
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