日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸乳頭部腺内分泌細胞癌の1例
大沢 晃弘渡邉 学浅井 浩司松清 大齋藤 智明長尾 二郎高橋 啓
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2010 年 71 巻 1 号 p. 109-113

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抄録
症例は64歳,女性.閉塞性黄疸の診断にて紹介入院となった.腹部超音波,CT,上部消化管内視鏡,ERCP検査にて十二指腸乳頭部の腫瘍性病変による閉塞性黄疸と診断された.生検の結果,十二指腸乳頭部癌と診断.EBDによる減黄の後,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学検査の結果,腺内分泌細胞癌の診断であった.十二指腸腺内分泌細胞癌の本邦報告例は自験例を含め10例である.本疾患は悪性度が高く,治癒切除および術後補助化学療法がなされてもその予後は極めて不良である.自験例は,手術時すでに肝転移を認めていた.術後化学療法としてS-1内服を行ったが,徐々に進行していき術後14カ月で死亡した.本邦報告例とともに文献的考察を加え報告する.
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© 2010 日本臨床外科学会
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