日本臨床外科学会雑誌
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症例
Composix Kugel Patch®を用いて再建した肝門部胆管癌腹壁再発の1切除例
大河内 治服部 正嗣松下 英信坪井 賢治加藤 伸幸川瀬 義久
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2010 年 71 巻 1 号 p. 187-190

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抄録
今回,われわれは肝臓および胃への浸潤を伴う肝門部胆管癌腹壁再発に対して,腹壁欠損部の補填にComposix Kugel Patch®を使用した症例を経験したので報告する.症例は62歳の男性で,2004年9月に肝門部胆管癌の診断で拡大肝右葉切除術を施行している.術後3年目の定期受診時に上腹部の創近傍に腫瘤を指摘され穿刺吸引細胞診で腺癌と診断された.CTでは3×3×4cmの腹壁再発を認め,肝外側区域および胃前壁への浸潤を伴っていた.2007年12月に肝臓および胃部分切除を伴う腹壁腫瘍切除術を施行した.腹壁欠損部は6×10cmでComposix Kugel Patch®により1期的に修復した.術後は感染の兆候もなく第15病日に退院し,現在のところ癌再発や腹壁ヘルニアを認めていない.消化器癌に伴う腹壁欠損においてもComposix Kugel Patch®は簡便に腹壁の再建ができ有用な方法であると考えられた.
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© 2010 日本臨床外科学会
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