日本臨床外科学会雑誌
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Print ISSN : 1345-2843
症例
腸重積をきたし,肛門からの脱出にて発見されたS状結腸巨大脂肪腫の1例
高林 一浩斉田 芳久浅井 浩司榎本 俊行大辻 絢子長尾 二郎
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キーワード: 大腸脂肪腫, 腸重積
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71 巻 (2010) 2 号 p. 457-461

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抄録

大腸脂肪腫は従来比較的まれな疾患であるとされてきたが,内視鏡検査の普及に伴い報告数は増加している.今回われわれは腸重積をきたし肛門からの脱出にて発見されたS状結腸巨大脂肪腫の1切除例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は60歳代,男性.肛門からの腫瘤脱出を主訴に当院を受診した.径8cm大,弾性軟の,出血を伴った黄色調の腫瘤の脱出を認めた.用手還納は可能であった.入院後諸検査施行し,有茎性のS状結腸脂肪腫と診断した.腸重積の合併も認めたため,開腹下にHatchinson手技とS状結腸部分切除術を施行した.病理組織学的所見では,粘膜下層に線維組織により分葉された脂肪細胞の増生を認め,大腸脂肪腫と診断された.肛門脱出をきたした大腸脂肪腫の本邦報告例は,自験例を含めて6例のみであり,極めてまれであると考えられた.

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© 2010 日本臨床外科学会
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