日本臨床外科学会雑誌
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症例
メッシュプラグ法で修復したSpigelヘルニアの1例
長嶺 弘太郎亀田 久仁郎田中 優作遠藤 和伸吉田 謙一久保 章
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2010 年 71 巻 2 号 p. 569-573

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抄録
Spigelヘルニアは稀な腹壁ヘルニアである.今回われわれは鼠径ヘルニアとの鑑別を要した1例を経験したので報告する.症例は60歳の男性で,平成21年3月頃より右鼠径部の膨隆を認め,同年4月初旬近医より当科に紹介受診された.来院時,右鼠径部よりやや頭側部に立位で腹圧をかけると径3cm大の膨隆がみられ,還納は容易であった.痛みはないが,違和感が強いとのことであった.腹部・骨盤CTを施行すると,通常の鼠径ヘルニアよりやや頭側の腹壁からの脂肪織脱出を認めた.右鼠径ヘルニア,あるいはSpigelヘルニア疑いの診断で,平成21年5月手術施行した.鼠径管を開放すると,内鼠径輪の頭側,内腹斜筋間より表層に突出するヘルニア嚢を認めた.Spigelヘルニアと診断し,ヘルニア嚢を高位結紮し,メッシュプラグ法で修復した.術後経過良好で術後第3病日に退院した.術後4カ月経過した現在再発は認めていない.
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© 2010 日本臨床外科学会
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