日本臨床外科学会雑誌
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症例
サーベイランス後10カ月で広範なリンパ節転移をきたした直腸癌を合併した潰瘍性大腸炎の1例
阪田 和哉小塚 雅也高瀬 功三山本 正博出射 由香
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2010 年 71 巻 3 号 p. 757-760

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抄録

症例は68歳,男性.潰瘍性大腸炎発症後16年経過し,前回サーベイランス大腸内視鏡よりわずか10カ月の間に広範なリンパ節転移をきたした直腸癌を合併した1例を経験した.切除標本では多発し中分化から低分化腺癌を呈し,周囲に粘膜下層を主体とする壁内転移を多数認め,dysplasiaも伴っておりcolitic cancerと考えられた.珍しい症例と考え報告する,また,改めてサーベイランスの重要性が示唆された.

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© 2010 日本臨床外科学会
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