日本臨床外科学会雑誌
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症例
直腸の悪性リンパ腫と腺癌の衝突腫瘍の1例
所 忠男奥野 清隆肥田 仁一石丸 英三郎上田 和毅吉藤 竹仁
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2010 年 71 巻 5 号 p. 1236-1240

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抄録
症例は70歳代の男性で,体重減少を主訴に近医を受診した.貧血と便潜血反応陽性のため,大腸内視鏡検査が施行された.上部直腸に2型の腫瘍が認められ,生検結果はGroupV,中分化腺癌であった.また腹部エコー検査では左腎腫瘍が認められた.理学的に体表リンパ節は触知せず,腹部~骨盤CT検査では腫瘍のある左腎と直腸の所属リンパ節が腫大していた.2008年10月,腸閉塞症状を伴う直腸癌の診断で手術と腎生検を施行した.切除標本および病理組織学的所見から直腸腫瘍は悪性リンパ腫と中分化腺癌との衝突腫瘍で,左腎腫瘍は直腸と同様の所見を呈する悪性リンパ腫であった.今回,直腸の悪性リンパ腫と中分化腺癌のまれな衝突腫瘍を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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© 2010 日本臨床外科学会
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