日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹壁瘢痕ヘルニア術後2年目に発症した遅発性メッシュ感染の1例
桒田 亜希中光 篤志今村 祐司香山 茂平上神 慎之介垰越 宏幸
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 71 巻 5 号 p. 1355-1359

詳細
抄録
患者は82歳,女性.憩室穿孔術後の腹壁瘢痕ヘルニアに対し,Composix Kugel patchを用いた修復術施行.その2年3カ月後に発熱を伴う腹痛のため来院した.CT上腹壁に膿瘍を指摘された.本人の希望と全身状態を鑑み,保存的治療を選択した.約2カ月間保存的治療を行うも難治性であり,メッシュの摘除術を行った.術中所見ではメッシュに腸管が癒着しており,microperforationを生じたためメッシュ感染を引き起こしたものと思われた.メッシュ含め癒着した腸管も切除した.術後経過は良好で術後12日目に退院した.術後約2年経過も感染徴候及びヘルニア再発を認めていない.
腹壁瘢痕ヘルニアの術後2年を経過してメッシュ感染を発症した1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
著者関連情報
© 2010 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top