日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡補助下切除に右側結腸脱転が有用であった下十二指腸角GISTの1例
佐々木 勉長谷川 傑吉村 玄浩
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2011 年 72 巻 12 号 p. 3070-3074

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抄録
症例は64歳,男性.異所性胃粘膜に発生した十二指腸癌の治療中に下十二指腸曲に増大傾向のある粘膜下腫瘍を指摘され消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor;以下,GISTと略記)が疑われた.BMIが31.7と高値であり開腹手術では術野確保の困難さと大きな開腹創の必要性が予想された.そこで腹腔鏡下に右側結腸および十二指腸下行脚を十分に脱転しておいてから十二指腸が腹壁直下に拳上される場所で小開腹をおき,直視下に十二指腸部分切除を行った.手術時間は286分,出血量はカウント外の少量であった.Fletcher分類では中等度リスク,Miettinen分類では高リスクに分類される,KIT陽性GISTと診断された.術後経過は良好で術後第12病日に軽快退院した.手技の実際と術式の妥当性につき報告する.
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© 2011 日本臨床外科学会
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