日本臨床外科学会雑誌
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症例
充実性腫瘤の像を呈した膵体部海綿状リンパ管腫の1例
松本 元藤原 澄夫山下 修一菅野 渉平
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キーワード: , 海綿状リンパ管腫
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2011 年 72 巻 5 号 p. 1246-1251

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抄録
膵リンパ管腫は比較的稀な疾患で,一般的には多嚢胞状の形態をとるため嚢胞性腫瘍が鑑別に挙がることがほとんどである.今回われわれは,膵体尾部に造影効果を受ける充実性の腫瘤性病変を認め手術を施行したところ,病理検査にて海綿状リンパ管腫と診断された稀な症例を経験した.症例は66歳男性で糖尿病にて通院中であったが,右季肋部痛が出現したため精査したところ,CTで膵体尾部に径2.5cm大の造影効果を受ける腫瘤を認めた.画像所見および血液検査の結果,非機能性膵内分泌腫瘍と診断し,膵体尾部切除術を施行した.切除標本で,腫瘍は暗褐色を呈した充実性腫瘤であり,病理検査で海綿状リンパ管腫と診断された.これまでに報告された膵海綿状リンパ管腫の症例は嚢胞性部分を有する腫瘤とされていたが,われわれの症例のように腫瘍が小さい段階で発見されると,嚢胞性腫瘍以外にも膵充実性腫瘍と診断されることがあり,注意を要すると思われた.
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© 2011 日本臨床外科学会
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