日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した二葉胆嚢の1例
松本 晶子藤田 恒憲西村 透松本 拓藤原 英利和田 隆宏
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2011 年 72 巻 7 号 p. 1838-1842

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抄録
症例は41歳,女性.右季肋部痛にて当院を受診.術前の画像所見では胆嚢内腔に隔壁様構造を伴っており,胆嚢の屈曲と判断した他は胆道系の形態異常は認めなかった.胆石胆嚢炎ならびに総胆管結石の診断にて内視鏡的総胆管結石摘出術施行後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術中所見では胆嚢は外観上正常の所見を呈し,胆嚢管の分岐異常等も認めなかった.切除胆嚢は内部に隔壁を認め,内腔が二分されており,病理組織学的にも両側に粘膜層,固有筋層を認め,漿膜下層で癒合していたことから,隔壁型二葉胆嚢と診断した.
重複胆嚢はまれな胆嚢の形態異常の一つであり,その亜型である二葉胆嚢はさらに報告が少ない.今回われわれは,隔壁型二葉胆嚢に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2011 日本臨床外科学会
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