日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
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症例
空腸憩室出血の1例
平川 富夫, 西原 政好, 島田 守, 権 五規, 李 喬遠, 岡 博史
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キーワード: 空腸憩室, 出血
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2011 年 72 巻 8 号 p. 2031-2034

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抄録
空腸憩室の多くは,無症状に経過するが,極めてまれに大量出血きたす例も報告されている.症例は,65歳,女性.頻回の下血が続き,著明な貧血にて緊急入院した.輸血を行いながら,造影CT施行したところ,空腸に憩室様の嚢状拡張と造影剤の血管外漏出が認められ,冠状断では,より明らかで,空腸憩室出血と診断しえた.同日全身麻酔下に緊急開腹手術を施行した.Treitz靱帯より約30cm部位の空腸の腸管膜側に,径約4cm大に嚢状に拡張した憩室を認め,小腸部分切除術を施行した.憩室は固有筋層を欠く仮性憩室であった.術後経過良好で,術後第12日目に退院した.原因不明の持続する下部消化管出血では,時期を逸さず造影CTによる迅速な診断を要し,空腸憩室出血も鑑別診断として考える必要がある.
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© 2011 日本臨床外科学会
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