日本臨床外科学会雑誌
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症例
大網原発GIST(25.0×23.4×12.4cm)の1例
木村 憲央村田 暁彦小山 基坂本 義之諸橋 一袴田 健一
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2012 年 73 巻 1 号 p. 148-154

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抄録
症例は58歳の男性で,統合失調症の加療中に腹部膨満を認め当科へ紹介された.腹部CTでは腹腔内に嚢胞性成分と充実性成分の混在する25.0×23.4×12.4cmの巨大腫瘍を認め,胃大弯と接し小腸を腫瘍の背側に圧排していた.血管造影では右胃大網動脈から腫瘍に分岐する大網枝の拡張があり,栄養血管と考えられた.以上より大網原発の腫瘍が疑われ,腫瘍摘出術を施行した.腹腔内のほぼ全体を占める巨大な腫瘍を認め,胃との連続性はなく大網原発腫瘍が考えられた.切除標本は35×30×18cm,重量は4.2kg,嚢胞性成分と充実性成分が混在し暗赤褐色で漿液性の内容液を含んでいた.免疫染色にてc-kitが陽性であり大網原発GISTと診断された.大網原発の巨大GISTの1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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