日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
15歳小児に発症した乳腺pseudoangiomatous stromal hyperplasia(径20cm)の1例
平原 正隆南 恵樹黒木 保山田 雅史中島 正洋江口 晋
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 73 巻 10 号 p. 2489-2493

詳細
抄録
小児に発症した巨大乳腺偽血管腫様間質過形成(pseudoangiomatous stromal hyperplasia:PASH)の1例を経験したので報告する.症例は15歳,女児.左乳房腫大を主訴に近医受診.左乳房は20cm大で弾性軟の腫瘤を触知.超音波検査では内部均一な低エコーを呈し,造影MRIでは造影効果に乏しい境界明瞭な腫瘍を認めた.穿刺吸引細胞診ではclass III,乳腺線維腺腫や葉状腫瘍を疑いcore needle biopsyを行ったところ,乳腺間質の拡大と紡錘形細胞の疎な増生を認め,PASHと診断し腫瘤摘出術を行った.腫瘤は薄い被膜で覆われており,20×19cm,1.2kgであった.病理組織学的所見では乳腺間質内に血管様の間隙を認め,内面は一層の紡錘形細胞で覆われていた.免疫染色ではCD34,αsmooth muscle actin(αSMA)陽性,CD31,progesterone recepter(PgR),estrogen recepter(ER)は陰性であった.以上より稀な巨大腫瘤形成型のPASHと診断した.今回,自験例に若干の文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2012 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top