日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆管癌の肝転移との鑑別が困難であった胆管微小過誤腫の1例
小林 清二長佐古 良英高橋 学小笠原 和宏草野 満夫高橋 達郎
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2012 年 73 巻 12 号 p. 3255-3259

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抄録
症例は59歳の男性で食欲不振,黄疸を主訴に受診した.精査の結果,中部胆管癌と診断され膵頭十二指腸切除術の方針となった.開腹時,肝表面に灰白色調で数mm大の小結節を4個認め,肝転移を疑い生検した.迅速病理組織検査で悪性が疑われたため切除を中止した.しかし永久標本での病理組織検査では胆管性微小過誤腫(von Meyenburg complex)が疑われたため,後日改めて膵頭十二指腸切除術を施行した.胆管癌はStage IIIの中分化管状腺癌であり,その組織像は肝の結節性病変とは異なっていた.術後補助化学療法としてTS-1を約1年間内服した.手術2年後にCA19-9が上昇したため再発を疑いTS-1を再開した.CA19-9は一旦低下したものの手術3年後に再上昇した.腹部CT検査ではリンパ節または局所再発が疑われたが肝再発は認めなかった.胆管性微小過誤腫はまれな疾患であり肝転移との鑑別が問題となる.
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© 2012 日本臨床外科学会
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