筆者らはこれまでに、北海道札幌市南区にある石山緑地公園とその周辺地域を在りのままに感じようと気楽な態度で散策し、それらの経験の省察から現場の存在価値を理解するまでの〈学びのプロセス〉を体系化した。我々はこれらの活動で「今までに知っているデザインと何か違うかも」「現場への入り方は世界の見え方の変化をもたらすのか」というデザイン活動の過程での知のはたらきを明らかにし、日本デザイン学会令和元年度秋季企画大会学生プロポジションにて発表を行った。筆者らは秋季大会の後、活動の続きとしてアトリエで知のはたらきの構造化を再度試み、そこから自分たちのわかろうとしたことを石山地域に戻って住民に伝える場づくりを行った。本稿ではその場づくりまでに至るデザイン活動を考察する。