日本臨床外科学会雑誌
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症例
肺原発良性淡明細胞腫の1例
鹿田 康紀桂 正和竹尾 貞徳
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2012 年 73 巻 2 号 p. 328-331

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抄録
まれな肺原発の良性淡明細胞腫:benign clear cell tumorの1例を経験した.症例は65歳,女性.前医にて直腸癌(RS)に対し高位前方切除術施行された(pT3N0M0:Stage IIIB,Adenocarcinoma,well differentiated).術前より胸部CTにて左肺S3に小結節を認め肺転移も疑われたが,亜イレウス状態であったため直腸の手術を行った.術後化学療法(LV/UFT)を行うも肺病変に変化なく,肺病変の診断および治療目的に当科紹介となり,胸腔鏡補助下に左肺S3部分切除術を施行した.病理組織所見では淡明な胞体を有する細胞が増殖し,類同様血管に囲まれていた.またPAS染色陽性でかつHMB-45陽性であることより,良性淡明細胞腫と診断した.本症例はまれな疾患であり,文献的考察を加えて報告した.
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© 2012 日本臨床外科学会
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