日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
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原著
進行大腸癌における術前血中sialyl LewisX値測定の有用性に関する検討
内藤 善久橋口 陽二郎識名 敦神藤 英二上野 秀樹望月 英隆山本 順司長谷 和生
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キーワード: sialyl LewisX (SLX), 大腸癌
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2012 年 73 巻 3 号 p. 521-526

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抄録
目的:進行大腸癌症例において,sialyl LewisX(SLX)を測定する意義について検討した.方法:1994-2002年の間に手術を行った進行大腸癌543例を対象として,術前血中SLX,CEA,CA19-9値を測定して陽性群と陰性群に分け,組織学的根治度(Cur),予後との関連を検討した.結果:SLX,CEA,CA19-9陽性群では,Cur Cの頻度が各々41.2%,19.8%,29.9%と陰性群に比較して有意に高かった(p<0.0001).Cur Cに関する多変量解析では3つの腫瘍マーカーは各々独立した予測因子であった.陽性因子数別Cur Cの頻度は0因子0.7%,1因子5.6%,2因子21%,3因子74.1%であり(p<0.0001),5年疾患特異的生存率は各々90.9%,71.1%,64.9%,17.4%(p<0.0001)であった.結論:腫瘍マーカー陽性因子数によって,Cur C,予後不良例の精度の高い術前分別が可能であり,術前治療の適応選択に有用と考えられた.
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© 2012 日本臨床外科学会
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