日本臨床外科学会雑誌
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症例
両側同時性の放射状瘢痕内非浸潤性乳管癌の1例
渡邊 将広長谷川 洋坂本 英至小松 俊一郎久留宮 康浩法水 信治
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2012 年 73 巻 5 号 p. 1070-1074

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抄録
放射状瘢痕(radial scar;RS)は良性増殖性病変であるが,ときに乳癌を合併する.今回,両側同時性に生じたRS内非浸潤性乳管癌(ductal carcinoma in situ;DCIS)の1例を経験した.症例は46歳閉経前女性.検診目的で受診した近医で異常を指摘され,当院紹介受診となった.左乳房A領域に弾性硬の腫瘤を触れ,エコーでは同部位に境界明瞭粗造な後方エコー減弱を伴う低エコー領域を認めた.マンモグラフィでは左A領域でdistorsionを認め,さらに右乳房C領域でもdistorsionと多形性不均一・集簇石灰化を認めた.右の石灰化に対してマンモトームを施行しDCISと,左の腫瘤は穿刺吸引細胞診で悪性と診断した.両側乳癌の診断で,両側乳房切除術,再建術を行った.病理組織診断は両側RS内DCISであった.
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© 2012 日本臨床外科学会
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