抄録
症例は60歳,女性.2011年9月,右乳房腫瘤を自覚し当科を受診した.右C領域に径30mm大の弾性硬腫瘤を触知,MMGにて円形,微細鋸歯状の高濃度腫瘤,超音波検査にて径23mm大の内部に石灰化を伴う低エコー腫瘤を認め,生検にて乳腺原発neuroendocrine carcinomaと診断し,乳房全摘術およびセンチネルリンパ節生検を施行した.病理組織検査では,免疫染色にてSynaptophysin,Chromogranin A,CD56が陽性を示した.Neuroendocrine carcinomaは乳癌全体の約2~5%と比較的稀であり,診断はgrimelius染色や免疫染色による神経内分泌顆粒の証明にて行われる.治療に関しては統一の見解はない.