日本臨床外科学会雑誌
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症例
慢性瘻孔化が原因と考えられた反復性胃穿孔の1例
武野 慎祐諸鹿 俊彦明石 雄一山下 眞一川原 克信山下 裕一
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2012 年 73 巻 7 号 p. 1664-1667

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抄録
反復する胃穿孔症例を経験した.症例は57歳の女性で,腹痛を主訴に受診し,CT検査で腹腔内のfree airを指摘された.9カ月の経過中に3度の発症を繰り返し,絶食と抗菌薬投与による保存的治療により治癒し,入退院を繰り返していた.3度目の発症の際に,腹腔内膿瘍を認めたために開腹下に胃局所切除を施行した.術後経過は順調で,術後11日目に退院となった.切除標本において病理組織学的には特異的な穿孔の原因となる所見は同定されず,原因として出血性胃潰瘍の内視鏡治療後の慢性瘻孔化が考えられた.
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© 2012 日本臨床外科学会
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