日本臨床外科学会雑誌
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症例
Granulocyte-colony stimulating factor産生胃癌の1例
白石 謙介輿石 直樹岡崎 護木嶋 泰興
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キーワード: G-CSF, 胃癌
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2012 年 73 巻 8 号 p. 1938-1944

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抄録

症例は61歳,男性.食欲不振を主訴に来院.著明な白血球増多54,300/ulを認め,精査のため入院となった.上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁中心とした1型病変を認め,低分化腺癌と診断した.術前検査で血清G-CSF値229.0pg/mlと高値を示した.腫瘍からの出血が持続,止血困難なため,胃全摘術,膵体尾部脾合併切除術を施行した.術後3カ月で局所再発,多発肝転移,多発肺転移を認め,化学療法を施行するも術後177日目に死亡した.G-CSF産生胃癌は比較的まれとされており,本邦の報告例の文献的考察を加え報告する.

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© 2012 日本臨床外科学会
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