日本臨床外科学会雑誌
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症例
有茎性に壁外発育し卵巣腫瘍と術前診断した小腸GISTの1例
長谷部 圭史平松 聖史佐伯 悟三岡田 禎人雨宮 剛新井 利幸
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2012 年 73 巻 8 号 p. 1993-1997

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抄録
今回われわれは,卵巣腫瘍と術前診断したが,手術所見では壁外に有茎性発育する小腸GISTであった症例を経験したので報告する.症例は65歳,女性.腹部膨満感を自覚し,近医を受診,精査目的にて,当院紹介となった.腹部超音波検査・骨盤MR検査にて,骨盤内に7.5cmの腫瘍性病変を認めた.子宮に近接していたので卵巣腫瘍と診断,手術を施行した.術中所見で,腫瘍は,卵巣由来ではなく,小腸由来であることが判明,壁外へ有茎性に発育していた.周囲への浸潤はなく,小腸部分切除術を施行した.病理組織学的にKIT陽性で小腸GISTと診断した.壁外性に有茎性発育する小腸GISTは極めてまれであり術前診断も困難であるが,骨盤内腫瘍性疾患の1つとして念頭に置くべきである.
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© 2012 日本臨床外科学会
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