日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEPP法)が有効であった成人Nuck管水腫の1例
山野 武寿池田 義博仁科 拓也中山 文夫松本 剛昌飽浦 良和
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キーワード: Nuck管水腫, TEPP法
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2012 年 73 巻 8 号 p. 2099-2103

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抄録
症例は28歳,女性.2011年9月頃増大傾向のある左鼠径部腫瘤を主訴とし,当院を受診した.CT/MRI検査にて円靱帯と並走する,骨盤内から左鼠径管内に広がる嚢胞性腫瘤(2.6×1.3×8.0cm)を認め,左Nuck管水腫と診断した.腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEPP法)にて円靱帯と共にNuck管水腫を完全切除した.内鼠径輪の開大(ヘルニア分類I-2)を認めたので,メッシュにて補強した.Nuck管水腫の成人発症例は自然治癒が期待できないため手術が必要となる.Nuck管水腫が内鼠径輪よりも腹腔側に広がっている場合,腹膜外腔からの確認と切除が容易なTEPP法が有用であった.
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© 2012 日本臨床外科学会
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