日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳腺化生癌の1例
柴田 健一郎矢野 洋松本 恵及川 将弘永安 武安倍 邦子
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キーワード: 乳癌, 化生癌, triple negative
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2012 年 73 巻 9 号 p. 2186-2190

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抄録
症例は75歳,女性.左乳房腫瘤を主訴に当院を受診.触診上,左乳房C領域に20mm大の腫瘤,同側腋窩に20mm大のリンパ節を触知した.マンモグラフィ,乳房超音波で腋窩リンパ節転移を伴う乳癌が疑われた.針生検では浸潤性乳管癌の所見とともに好塩基性細胞外基質や多核巨細胞が認められ特殊型を疑う所見であった.以上より乳癌(cT2N1M0,stage IIB)と診断し,乳房切除術,腋窩リンパ節郭清を施行した.病理組織学的に原発巣,リンパ節転移巣はともに低分化な浸潤性乳管癌成分に加え,多形性,紡錘形形態,軟骨化生を示す腫瘍成分で構成されていた.腫瘍細胞はvimentinに陽性を示し化生癌と診断した.またエストロゲン/プロゲステロンレセプター,HER2は陰性でありtriple negative乳癌であった.化生癌は稀で予後不良な疾患であるが,最近は生物学的な観点からも注目されており文献的考察を加え報告する.
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© 2012 日本臨床外科学会
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